2021 マイベストアルバム10
昨年に引き続き、今年リリースされたアルバムのうち個人的に良かったもののベスト10を組んでいきたいと思います。
昨年分はこちら
9domu46i.hatenablog.com
とはいえ、ここ数日間のブログ更新頻度の多さにつき、今回記事作成に費やせる時間があまりなかったので、去年に比べて文章量は比較的に少なくなります。ご了承をば。
それでは本編に参ります
10位. Passing Scenery - fendoap
2021年だっていうのにノッケから2000年代初期の美麗なエレクトロニカブームみたいな音作りの曲がやってきて、と思いきや4曲目からストイックなIDMが唐突にやってきたりと、1アルバム内で明暗要素両極端な曲群が収録されております。
9位. 之 / OF - Li Yilei
古代アジア文明を表現したかのような雰囲気に、INOYAMALANDや吉村弘らの日本のアンビエントアーティストを彷彿とさせる音作り、水のせせらぎ音などの環境音を織り交ぜることで、アルバム全体を通してみずみずしい自然そのものを体現しています。「発音 / 漢字一字」のメソッドで統一されたタイトル群がいいね。
8位. ZAPPER - NANORAY
2019年からY2K系ブレイクビーツシーンにて頭角を表してきたNANRAYの、もう何th目だよアルバム。
今までのアルバムと比べて、全体的に激しめでありながらも親しみやすい展開作りになっていると思います。NANORAY入門にある意味オススメ。
7位. Ngủ Ngày Ngay Ngày Tận Thế - Rắn Cạp Đuôi Collective
タイトルが読めねぇ…。
まさかのベトナム産コラージュ系IDMに個人的電子音楽グローバルの領域がさらに拡張されました。東南アジア特有の風土的呪術感がアルバム全体から醸し出されていてキモ良いですね。
6位. The All Attracting - Current Value
世のDnB好きならまず見逃さないであろう今年の大物リリースです。
タイトな音作りのドラム隊に、Current valueしか発することができないであろう激しいながらも無感情を思わせるBASS音が、アルバム全体で統一感を持って襲いかかってきます。
7曲目『It's All Good』がhalfstep寄りのリズムで個人的に大変好き。
5位. Yasuragi Land - 食品まつり a.k.a. foodman
juke的な複雑怪奇リズムにポストnew ageを彷彿とさせる打楽器群を組み合わせた作風でおなじみfoodmanが大手クラブミュージックレーベルHyperdubからリリースしたアルバムです。
アルバム全体を通してどこか日常的情景を感じられる奇妙ながらも穏やかな展開が特徴。14曲目『Sanbashi』がオシャレな感じで好き。
4位. Kofū II / 古風 II - Meitei / 冥丁
昨年のマイベスト10でも選ばさせていただきましたKofū / 古風のまさかの続編です。
エモい進行にCM的なサンプリングが特徴の3曲目『Happyaku-yachō / 八百八町』に、偉大な映画監督をタイトルに掲げる壮大な展開が持ち味の11曲目『Akira Kurosawa / 黒澤 明』がおすすめ。
3位. Mirror Guide - Giant Claw
ライブ音源アルバム、death's dynamic shroud名義での会員限定アルバムリリース等、今年めっちゃ活動している印象があるKeith Rankinですが、やはり本命Giant Claw名義でリリースしたこのアルバムは外せない。
アルバム全体を通して、生楽器を緻密にカットアップした、現代クラシック風IDMな構成が特徴的。4曲目『Disworld (vocals: NTsKi)』は今年同レーベルからソロアルバムをリリースした日本のボーカリストNTsKiが歌唱参加、ノイズ系ギター音源が鳴り響いたりとかなりカオスになってておすすめ。
2位. Crimson Poem 深紅之詩 - Yikii
いやぁこれまた直球的にキモい(誉め言葉)アルバムに出会ってしまいました。
女性シンガーによるポエトリーディングを主軸にしつつ、アルバム全体から漂うおどろおどろしい呪術的な雰囲気、Hyperpopから影響を受けたであろうGlitchな音作りが特徴。
ちなみに、7曲目『Noctambulist 夢行者』には専用MVがついているのですが、これまた深層webから発掘されたかのような映像編集で心臓が止まりかけますね。