イベント外BMS紹介 2021年5月号

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気づいた時には3ヵ月もイベント外BMS紹介をサボっていたので、さすがに手を動かします。ということで5月号お待たせしました。実際にはもう夏だぜ…?

False Wing - TaW

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5月のpupulyは3作品登録がきています。一つずつ見ていきましょう。

トップバッターはTaWさんによるトランスでございます。氏によるトランスはPABAT!2020登録作『Prøcess -Zer0:2-』以来ですかね。
楽曲は2000年代初期のB.J.Cupとかが盛り上がっていたBMSシーンを彷彿とさせる、懐かしい雰囲気の音作りが特徴です。
さて、ジャンルのJ-Tranceですが、TaWさんの過去作『Episode Zer0』で用いられたことがあるほかに、他の人が制作したBMSにおいても意外とよく見かけるジャンルとなっています(『-雪月花- - SOMON』『君を乗せて -Blue Trance Remix- - DJ Obelisk』など)。ジャンルについて調べてみると、J-POPのトランスリミックスコンピアルバムとかでよく用いられる言葉のようですが、BMSにおいてはJ-POPに影響を受けたメロディで構成されているトランス、と捉えてもいいかもしれません。

エキサイティング - N.TAKANO / bms:鈎兎(KagiUsagi)

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続いてpupulyに登録されたのは、鈎兎(KagiUsagi)さんによる、こちらも懐かしい雰囲気漂うコピアレBMSです。
原曲はアスキーツクールシリーズ『音楽ツクールかなでーる2』のサンプル曲とのこと。ためしにYouTubeとかで聴いてみたけど、サンプル曲の時点でクオリティ高すぎないか…?サンプルパックのデモ音源みたいなもんか。

譜面は「ダダダッ」と微トリルさせるところがたのしいですね。

余談ですが、このBMSが登録された直後に、どういうわけかpupulyでコピアレBMSの登録受付を終了するアナウンスが、pupuly公式から発表されました。


このBMSが影響しているかどうかは不明です。いずれにせよ今後pupulyに登録する予定の人は要注意です。

月極のミルキーウェイ - hugepulse

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今月の頭にBMS関連のチーム・合作等へのお誘いの受付停止をアナウンスするなど、今年は通常より活動を抑えめにしているhugepulseさんですが、リハビリ目的として一つBMSをリリースされました。こういう心情でもお気楽にBMSをつくれるのがイベント外の良いところですな!そんな状況で自分が好き勝手レビューするのどうなんだって話ではありますが…

楽曲は8bit音源を中心としたウワモノに、クラブユースなハウスビートという、一風変わった組み合わせのトラックになっています。さらに中盤は転調、後半にリズム変化と、hugepulseさんと言えば!な技巧がふんだんに用いられています。

Escape Sky - Block

https://drive.google.com/file/d/1bQtXcCi-K1k7bvdqcL4xhGwEHWKceEWw/view

当記事シリーズではお馴染みの月1でイベント外BMSをリリースするBlockさんですが、どういうわけか5月は4つもイベント外BMSをリリースしてきました。これに加えて5月に開催された2HDBMSにも参加してたから、5月は5つもBMSを制作したことになる…?し、進捗の化け物…。

それでは一つずつ紹介していきます。

こちらのBMSは、Blockさんが主軸としてる作風のひとつ、Drum'n Bassとなります。前半はベル音源をメインとした、大人しく綺麗めな雰囲気を出していますが、中盤からいきなり構成音源ががっつり増え、グロウルベースが激しくうねり出すという激しい展開の変化を魅せてきます。

Cyber Fell - Block

https://drive.google.com/file/d/1wTVT0Wz2u3GrjBExKwIw0HCzyp4NWGqG/view?usp=sharing

続いて公開されたのが、こちらもBlockさんの作風の一つであるTranceでございます。Blockさんがつくるトランスはリリースされるたびに磨きがかかっていきますな。とくに#081からの音作りはイカしてますね。一方でこの展開もう少し早めに登場させてるとよかったかも、と個人的に思ったところもあえて記述してみますが。

Composure - Block

https://drive.google.com/file/d/1ns0CgTOHdGbe9miFwc8X7R3vRhnubHto/view?usp=sharing

続いて公開されたのが、こちらもBlockさんの作風の一つであるアンビエントでございます。Lo-fiなベルにfoley系FXというミニマルに抑えた構成が特徴です。

譜面はミニマルらしく、ノーツ数少なめだけど判定はHARDと辛めという、説得力のある譜面傾向です。1ノーツずつ集中して押していきましょう。

Cheerful Journey - Block

https://drive.google.com/file/d/1ukhXhNi-L-Jep9YdHapWCIDK3i_HHnGr/view?usp=sharing

ムンベ、トランス、アンビエントとBlockさんの作風主軸3つに続いて今月最後にきたるはハードコア系統のジャンルです。聴いた感じ、Happy Hardcore寄りのTrancecoreですかね。何気にBlockさんのハードコアBMSは初…?曲自体は1月にできてたものとのことですが。

BGIはAviUtlで制作したとのこと。立方体(カメラ制御)を駆使したのかな?

紬の夏休み (やりたいことRemix) - 紬 ヴェンダース Remix by 七海

https://www.dropbox.com/s/rva9y5wnsjz6ebl/mugyu_1.00.zip?dl=1
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差分作家七海千秋さんによる、初めての自作BMSとのこと。やはり差分作家によるコピアレBMS制作のムーブメントきてるな。

原曲はゲームブランド『Key(通称"鍵")』リリースの恋愛ゲー『Summer Pockets』より、挿入歌『紬の夏休み』。
はじめはピアノとドラム隊による簡素なアレンジですが、BGIのキャラ(紬 ヴェンダースというらしい)がdeal with itのサングラスをかけると同時に激しいjungleへと変貌します。

archive 001 - PLANET-B

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https://mega.nz/#!PS5BHSwY!xeTRc5u8H4v0Eg_F6bV5dDQwHGab40TFBpL2g05ut_c

公開自体は2018年のようですが、つい最近digったので5月号内で紹介いたします。
何がきっかけで存在に気づいたのかは…忘れた。たしか、自分が見たことないBMSのオートプレイ動画を兄黄さんがあげてたのがきっかけだったような…。

チープな音源に急にEDM向けのミスマッチな声ネタが鳴り、かと思えば後半からエスニックな雰囲気に幼女の声ネタが連皿できたり、最後は神秘的なPADで終わったりと、Foon感漂う無茶苦茶な構成です。これもうわかんねぇな。

ちなみに、記事作成している途中でためしにPLANET-Bのサイトを訪れてみたのですが、どういうわけかサイトが落ちていました。先週身内でBMS作家のHPの話してたときには正常にアクセスできたんだけどなぁ。
http://prismistim.com/planet_b/