偽名ダービー 第三回BMS衆議院選編 結果発表【#BMS_Shuin】

前回はこちら
9domu46i.hatenablog.com

先日、第三回BMS衆議院選のインプレ期間が終了、そして結果が発表されました。


個人ランキングでは「クエンさん*ガバメント - 黄泉路テヂーモ」が優勝、政党ランキングではポップス党が優勝し、ポップス党内で一位だったqfeileadh feat. kei_iwataさんが第三代総理大臣に任命されるという結果になりました。兄弟で総理大臣…?
最終日になってどの順位層も入れ替わりが激しい競争を繰り広げていたことにつき、本当にアツいイベントになっていたと思います。運営、ならびに参加者のみなさんおつかれさまでした!

一方で、インプレ期間終了とともに、謎のベールに包まれていた偽名作家の正体が暴かれました。
ということで、今回の記事は前回企画した裏番組、偽名ダービー 第三回BMS衆議院選編の結果発表をしたいと思います。非常にお待たせしました。
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絶望的にダサイ画像を失礼します。

予想家紹介

  • 空読無 白眼

意気込み:気になってスタンバイOKです。

  • 69 de 74

意気込み:半分ぐらい合ってりゃいいんじゃないんですかね(ハナホジ)

  • E-MAN

意気込み:はじめまして。
あまり自信はないけど、やってみたいと思います。偽名ダービー。

  • TaW

意気込み:BMS界隈に来て比較的日が浅いため全くもって自信がありませんが、全力で当てにいこうと思います( × v × )

  • KeiuO

意気込み:分かんねえよバーーーーーーーーーーーーカ

  • mots

意気込み:分からないのはやっぱわからなかったので当てずっぽうです。全部当たってるといいな。

  • Hyparpax

意気込み:Doing most of these last minute without cross-checking for keysound similarities etc.

以上、今回の偽名ダービーはやる気満々自信満々な予想家が(主催である私含め)7名揃いました。参加してくださった各位ありがとうございます。

結果

以下のスプレッドシートの「結果」の項を参照願います。
docs.google.com
一部正体が公開されていない偽名作家については集計外とさせていただきます。

ということで―
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主催が優勝しちゃうと喜んでいいのかどうかわからなくなる事象、あると思います。
でもこいつ正答率高いわりに自分が偽名で出した作品はバレバレなんだよなぁ。優勝剥奪か?

…優勝してしまった責任を全うするためと言ってはなんですが、以下今回の偽名ダービーの解説を記述したいと思います。

解説

Marmoset → NA7

まずは今回のBMS衆議院選で偽名をコンセプトに出馬し、党専用のGoogle垢を作成してアップロードするなど、チームの連携感が垣間見える偽名対策をしていた猿トランス党の面々から。

まず、これは正体当て全体に言えることですが、Wire Pullerなどの偽名イベントの場合は運営が用意した正体候補が出されるので、正体を当てる難易度がある程度下がるのですが、今回の偽名ダービーのように正体候補が出されない場合は、まず最初にどの辺の界隈のBMS作家が関わっているのか当たりをつける必要が重要になってきます。

これに伴い、猿トランス党の面子の当たりをつける際に重要になってくるのが、唯一本名義で参加表明していたsukuramu42さんの存在です。「新曲をつくってください」「sukuramu42さんの新曲!?」とTwitterでよくイジられているあたり、楽曲制作自体離れていってる印象があるsukuramu42さんが、自分から政党を立てて且つその時点で複数人党員を揃えるほどのモチベがあるかと言われれば、ほぼないと見込めます(ド偏見)。つまり、sukuramu42さん周辺の誰かが実は影の首謀者で、sukuramu42さんはどちらかというと巻き込まれて渋々参加している可能性が非常に高いと考えられます。
ではsukuramu42さん周辺の人たちは誰なのかと考える時に、sukuramu42さんも一員?となっている無名戦12ナインの面々の可能性が高いと当たりをつけることができます。

Q. 無名戦12ナインってなんだよ
Re:gats&さんが酒に酔って無名戦12出身者で打線組むことから始まり、その場のノリと勢いで一夜にしてBOFに登録された、無名戦12出身者が勢ぞろいのチームのような何かです。ある回の無名戦出身者がこぞって集まる系のチームの始祖みたいなもの。
よくわかる経緯のtogetterまとめ貼ろうとしたけど削除されとるやんけ
https://togetter.com/li/855278
あとはtogetterとかで「無名戦12期生は今日も元気シリーズ」タグで検索すると、雰囲気がなんとなくわかるかもしれない(わからない場合がほとんどかもしれない)
要は無名戦12出身の人です。

こんな感じで当たりをつけたところで、無名戦12出身の人のBMSフォルダの中身と照らし合わせていきます。お待たせしました。個別の予想の解説です。猿トランス党全体の解説長いな…。

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/39

「The Saru Paradice - Marmoset」の特徴としては以下の通りでした。

  • 音切りにMid2BMSが使われている
  • 譜面ファイル名が「タイトル_A/H/N.bms

とくにMid2BMSに関しては猿トランス党内で唯一だったので、差別化が比較的に容易でした。
以上の特徴に該当し、且つ無名戦12ナインにかかせない存在を探した結果、無名戦12ナインのクソ動画担当NA7さんにいきつき、見事的中いたしました。

DJ Aye^2 → Re:gats& / VJ Giraffe → MUSH.T

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/42

こちらの偽名当ての鍵は何と言っても「タイトル_mihaiti.xxx」と独特な名称・拡張子変換をしている未配置譜面でしょう。これをもとに無名戦12ナイン周辺人物を当たっていくと、無名戦12ナイン結成のきっかけであるRe:gats&さんが浮かびました。彼の過去のBMSでも「タイトル_未配置.xxx」と似たような感じの未配置譜面を同梱していることが確認でき、そして見事予想的中いたしました。
どうやら今回の猿トランス党の元凶もRe:gats&さんのようです。

BGI担当のVJ Giraffeについてですが、これは作風が似ているのと、Re:gats&さんと同じくBMS系サークル「KUROSHIRO」に所属しているからという、中々安直な根拠でMUSH.Tさんと予想しましたが、こちらも無事に的中できてよかったです。

DJ マンドリル → tanacoro

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/55

こちらの作品は猿トランス党内で一番的中率が低い結果となりました。しかし、Re:gats&さんと同様こちらも同梱されていた未配置譜面で特定できました。こちらは「[アーティスト名]タイトル_X.xxx」と、拡張子が同じく.xxxであるものの、まるでBeMusicSeekerの自動フォルダ名変換機能で生成したかのような名前に末尾の_Xと、Re:gats&さんの未配置譜面より一層独特なファイル名がつけられていました。この独特な命名の未配置譜面を過去作品にも同梱している無名戦12ナイン周辺の人物を当たっていくと、Re:gats&さんと同じくBMS系サークル「KUROSHIRO」に所属しているtanacoroさんが該当、そして見事的中しました。
自分が予想したときは先にDJ マンドリル=tanacoroさんと絞ってから、次にDJ Aye^2の正体を探した、という順序で当てにいきました。

Nycticebus → おみー

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/72

偽名ダービーにおいて、猿トランス内で一番予想的中率が高かった作品となります。たしかに、おみーさんはハードなビートにきれいな展開を作風としているため、その特徴がそのままこの楽曲にも表れているという意味では比較的に正体を当てやすい方ではあるかと思います。
ちなみに自分は、上記2作品と同様、「.てんぷれ」という独特な拡張子変換をしている未配置譜面をもとに、予想的中しました。日本語も拡張子として認識されるんだなぁ。

Roxellana → kanoryo

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/97

これはもう隠す気あるんですかね。
党名にトランスと入っているにも関わらずガバキックやスカルスネアを使ってくる、オリエンタルな展開を挟んでくる、ゴリゴリに低い声ネタを使ってくる、などの特徴から、過去作品でも同様の作風を魅せてきたkanoryoさんであると予想し、見事的中しました。
個人的には猿トランス内で一番予想的中率が高くなるんじゃないかなと思いましたが、思ったよりも予想がバラけましたね。
kanoryoさんは過去にWire Puller IV優勝という実績があるほど偽名戦にはむしろ強い印象があることにつき、今作については正体がバレバレなことを承知に自身の得意ジャンルで勝ちにきたと見受けられます。

Big Bamboo → ? (メロディ党♪)

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/65

こちらはDL URLとしてリンクされているGoogle Driveの詳細を見ると、オーナー:tc-takaと表示されるため、容易に当てることができると思います。サービス問題ですね。
しかし、インプレ期間終了後でも会場の方は偽名登録されていない様子。これにより、tc-takaさんが代理でアップロードしている可能性も捨てきれないので、今回は一旦集計外とさせていただきます。ご了承ください。…まぁ作風的にも、TwitterSoundcloudのアイコンがどちらも動物がサングラスかけているという点も一致しているから、ほぼ確定だと思うんですけどねぇ。

獸人控 → Daily天利(feat. Roon_kun) (GAY FURRIES UNITED)

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/2

実際の正体は合作になっていますが、偽名ダービーのルール上片方のみ当てた場合でも正解と数えることにしています。

こちらの予想についてですが、最初は「ケモナー×名義の字体×本格的なハードコア」というクッソ安直な理由でDailyさんと予想しました。
その一方で、自分の予想を確定させたところで、本人のTwitterから全インプレをした旨のツイートが投下されました。


しかし、GAY FURRIES UNITEDの作品には一つもインプレしていないんですね。彼の嗜好であるケモナー要素が入っているにも関わらず、一切触れられていないのは非常に怪しい。ということで、先ほどの曖昧根拠予想がより確信に近づいたわけです。そして無事的中…。

Shae → ?(GAY FURRIES UNITED)

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/30
こちらも正体が公開されていないので集計の対象外となりますが、ここでは私がaguさんと予想した根拠について記述します。
まず手始めにBGI担当のwintermelonさんについて調べました。どうやらこちらは本名義のようですね。
twitter.com
一方で注目したのがこの人の知り合いのフォロワーです。
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記事作成時点ではmotsさんも追加でフォローしてますが、私が予想する段階ではaguさんしかいませんでした。つまり、BMS界隈の人でwintermelonさんに依頼できる可能性が高いのはaguさんのみと考えられます。aguさんは過去にケモノ系オンリーBMSパッケージ「けもびーつ」にも参加していたため、今回GAY FURRIES UNITEDに参加しても不思議ではないかな、というのが私の見識です。

一人デート → K4Y5 (混合拍子党)

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/32
youtu.be
第三回BMS衆議院選政党紹介のときに個別で紹介させていただいたこちらの作品。
特徴としては

  • Mid2BMSが使われている。
  • シンバルの音声ファイルの名前が「Crashcymbal」と独特

ということで、私が所有する膨大なBMSフォルダ内でCrashcymbalと検索してみると…。
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K4Y5さんの作品が出てくるわけです。Mid2BMSで音切りしているところも一致していますし、曲も言われてみればK4Y5さんっぽいような気がしてきます。ということでこちらも見事的中。

ちなみに偽名ダービー内では、私の他になぜかKeiuOさんが的中しているというオモシロ結果が出ています。一体どうやって予想したんだ。

Idensia → uytrere (NOISE / GLITCH党)

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/87

参加者のうち誰一人として的中することができなかったほど、今回の偽名ダービー内で最も予想が難しかった問題と言えるでしょう。
なぜならBMS自動生成ソフトなるものを今回のために一から作ったようなので、ファイルの命名や譜面の癖から予想することが封じられていたために、予想難易度が高くなっていたのです。
ソフト開発に強そうという印象と、会場コメントにて(言語翻訳プログラムを使っています)と記述されていたので、ポーランド出身のBMS作家でありbeatorajaのスキン開発もしているisocosaさんと私は予想しましたが、実際の正体はuytrereさん。普通に日本人でした。

前回の偽名ダービー第二回BMS衆議院選のときも(正体を事前に教えてもらった私を除いて)誰にも的中されていなかった記録があるなど、uytrereさんは非常に偽名に強い印象を受け取れます。仮に氏がWire Pullerなどの偽名イベントに出場した場合、かなりの高成績がとれると期待できるでしょう。

Volmine → ei (Djen党)

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/71
youtu.be
サービス問題です。


BGA担当名義がeiさんの生み出した謎概念「ヌポソン半島」であること、近年のBMSシーンでオシャレなプログレロックを制作できるのが氏しかいないこと、さらに過去に「ボルミン」という謎単語をeiさんがツイートしていたことが予想の根拠となりました。根拠というより既視感ですね。ちなみに、今回のアーティスト名自体はヴォルマインと読むようですが…。

Gsus → VeetaCrush / VJ PONDELION → KeiuO (無所属)

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/17
youtu.be
党自体は3作品揃わなかったために、無所属行きとなってしまった?党、もといBOFXVI参加チーム「Enigma」の後継政党です。
BGA担当は自身の過去作品から映像をそのまま引用してくるなどして明らかにバレバレなので省略しますが、対照的にGsusさんの正体を当てるのは至難の業と見られます。


BOFXVI時点ではEnigmaのチームメイトのうちの一人のみ正体が明かされていました。これにより、他の二名についても中国出身のBMS作家のうちの誰かであると当たりをつけることができます。
しかし、中国出身のBMS作家は近年異常なペースで増え続けており、作り方や作風においても謎の統一感があるため、そこから差別化して正体を特定するのはかなり難しいです。
とりあえず、私が予想するときは中国出身のBMS作家の中でも高成績を出す人をリストアップし、その中で既に本名義で出場している人を除外した結果、Groundbreaking参加実績があるVeetaCrushさんと予想しました。根拠としては割と安直で自信がなかったのですが、無事に的中することができました。
ここで同じく中国出身で高成績を出す傾向にあるProjectGさんやZrisさんが出場していなかったらと考えると、予想するのはさらに難しくなったと考えられます。

A plus B equal to C → NoisiestLunatic (無所属)

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/77

こちらも同じく?党、もといBOFXVI参加チーム「Enigma」に参加していた偽名の方の作品です。
これの予想についてですが、この作品のみで考えたというより、前作「Tell Me(The Meaning)」のBGA担当がFanfRSさんだったことにつき、BMS制作側の正体はFanfRSさんがよくBGA担当としてつくNoisiestLunaticさんじゃないかと、これまた安直な予想をしましたが、無事に的中できました。

Alnilam → Gengetsu (無所属)

参加表明期間時点では?党の参加表明者のうちの一人として出馬していましたが、実態は譜面制作のみ担当だったようです。サポート要員も参加表明するのはルール違反じゃなかった…?と疑問は残りますが、まぁそれとは別でもう一人参加表明してたんで見逃されたのでしょうか。間に合ってないけど。
予想についてですが、譜面制作サポート中国出身のBMS作家が作るBMSにかなりの確率で譜面制作メンバーとしてサポートするAZVW_2さんであると、安直に予想しましたが、こちらは外れてしまいましたね…。
あまり見慣れない人なんで完全な新人かと疑いましたが、どうやら過去に「Kung-Gu Empire - 飛馬65」にて曲変更差分を同梱させた実績があったようです。

5000兆yen / C + letsu + tez → 空読無 白眼 (無所属)

https://venue.bmssearch.net/bmsshuin3/26
youtu.be
はい、正体は私でした。バレバレじゃねぇか!!!
BGAならまだしも、BMS側でもそんな高い的中率出る…?
たしかに、手切りみたいな音声ファイル命名法、連番BMPBGA、まるで作り慣れていないANOTHER譜面とそれなりの証拠はありますけども。その他にも「インプレの文体」「曲調」「メロディ」と他の人から根拠を教えてもらいました。メ…メロディ?俺曲作るときそんなメロディにこだわり持ったことないけど…。
ただ予想のうちの一つで暮狛さんの名前が出てきたのは少々意外でしたね。暮狛さんにしては譜面制作下手なような気がするけど。
他にも予想の根拠とかあったら私に教えてくださると幸いです。次偽名でBMSつくるときはきっちり対策するんで。








以上を持ちまして「偽名ダービー 第三回BMS衆議院選編」を終了とさせていただきます。
偽名ダービー参加者、偽名ダービーの予想対象として企画・イベントを盛り上げてくれたBMS作家の方々、読者の皆様、ありがとうございました!
私の方も、何気にBMS制作では初となる偽名で参加させていただき、偽名で出す側の気持ちを味わうことができたのが良い体験になったかと思います。
もし別のイベントでまた多くの偽名と思われる人がBMSを登録する事象を確認出来たら、また偽名ダービーを開催したいと思います。それではまたの機会まで!